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『人生後半の戦略書』書評:台湾と日本の視点から考えるキャリアの「第2曲線」

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  50歳を超えたサラリーパーソンにとって、これからの人生をどう生きるかは大きな課題です。私自身、35歳で日本から台湾に移り、異なる文化の中で働きながらキャリアを築いてきました。 そんな私が『人生後半の戦略書』を読んで強く感じたのは、日本のサラリーパーソンが抱える「キャリアの停滞感」と「変化への恐れ」です。 そして、台湾の労働文化と比較すると、日本人がもっと柔軟にキャリアを考える余地があることにも気がつきました。 本書のキーワードである「第2曲線」の視点を踏まえ、日本のサラリーパーソンがどう変わるべきかを考えてみます。 日本のサラリーパーソンに足りない「第2曲線」への意識 本書では、キャリアは「第1曲線(従来の仕事)」から「第2曲線(新たな挑戦)」へと移行すべきだと説いています。 しかし、日本では未だに「会社が守ってくれる」という意識が強く、50代以降も同じ組織にしがみつこうとする人が多いように感じます。ですが、現実には終身雇用は崩壊しつつあり、定年延長や再雇用の制度もあるものの、役職定年や給与の大幅減が待っています。 一方、台湾ではキャリアに対する考え方がもっと柔軟です。。 私の周囲でも、40代、50代で新たな道を模索する人が多く、転職や起業、副業などを前向きに捉えています。「会社に依存せず、自分の力で生きる」という意識が強いため、スキルのアップデートや新しいキャリアへの挑戦に抵抗が少ないようです。 日本のサラリーパーソンも、本書を通じて「今の会社がキャリアのすべてではない」と気づくことが重要です。50歳を超えても、新しい学びや経験を積むことで、キャリアの「第2曲線」を描くことができるはずです。 台湾人の働き方から学ぶ「変化を恐れない姿勢」 台湾の労働市場では、「何歳になっても挑戦できる」という文化が根付いていると感じます。これは、日本の年功序列的な雇用システムとは大きく異なる点です。 日本では「50代から新しい仕事を始めるのは難しい」と考えがちですが、それは思い込みに過ぎません。本書でも「学び続けることが第2曲線を成功させるカギ」だと述べられています。 台湾人のように、変化を恐れずに新しいスキルを身につける姿勢を持てば、日本のサラリーパーソンもより充実したキャリアを築けるはずです。 「時間」と「人間関係」を見直すことの大切さ もう一つ、日本と台湾の違いと...