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『スマホ脳』書評 — スマホ脳を読んで考えた台湾のスマホ事情と私たちの未来

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  近年、スマホの普及は私たちの生活に計り知れない影響を与えています。便利さや効率性を提供してくれる一方で、私たちはその影響を十分に理解し、適切に向き合えているでしょうか?特に台湾では、スマホが社会に与える影響が非常に顕著です。その良い面と悪い面、そして私が読んだ『スマホ脳』から考えたことをまとめてみたいと思います。 台湾におけるスマホの状況  台湾では、スマホは日常生活の中心的な存在となっています。公共交通機関の利用、買い物、飲食店での注文など、あらゆる場面でスマホが活用されており、「モバイル決済」や「QRコード決済」の普及によって現金を使う機会はますます減少しています。また、仕事においても、LINEを使った連絡やビデオ会議、チームの進捗管理など、スマホが効率的な働き方を支える重要なツールとなっています。  しかし、一方でスマホがもたらす問題も無視できません。特にSNSを利用した詐欺が深刻な社会問題となっています。台湾では、SNSを通じた投資詐欺が横行し、多くの人々が高額な被害に遭っています。ニュースでは、SNSで知り合った人物から投資話を持ちかけられ、最終的に数百万円をだまし取られる事件が頻繁に報道されています。このように、スマホが生活を便利にする一方で、悪意ある人々に利用されるリスクも増加しているのが現状です。  さらに、私たちの生活の中でスマホ依存が進む様子も目にします。たとえば、親子で外食している際、家族全員がスマホに集中して会話がほとんどない場面や、ベビーカーに乗った幼い子どもがタブレットに夢中になっている姿は、もはや珍しい光景ではありません。 『スマホ脳』の内容  アンデシュ・ハンセン著『スマホ脳』は、スマホが私たちの脳に与える影響について掘り下げた一冊です。この本では、スマホがいかに私たちの注意力や記憶力に影響を与え、脳の構造そのものを変えてしまう可能性があることを警告しています。たとえば、スマホを長時間使うことで、短期的な情報に依存するようになり、深く考える力が低下することが示されています。  一方で、スマホの利便性についても触れています。情報を瞬時に得られることや、社会的なつながりを維持する手段として非常に便利であることは否定できません。しかし、便利さの裏には「常に接続されている状態」がもたらすストレスや不安が潜んでおり、特にSNSを通じ...