『DIE WITH ZERO』書評:台湾と日本のライフスタイルの違いから考える、豊かな老後
台湾の家族中心の文化と『DIE WITH ZERO』の共通点
台湾で過ごしていると、台湾では家族との絆を深めることが人生の大きな喜びになっていると感じます。会社行事への家族同伴(社員旅行や尾牙(忘年会))や、会社が家族の費用を負担するなど、企業も家族の大切さを理解し、それをサポートする取り組みを行っています。
これは、『DIE WITH ZERO』が提唱する「経験に投資する」という考え方に通じるものがあります。
つまり、お金をモノに使うのではなく、家族との思い出作りなど、体験に使うことで、より豊かな人生を送ることができるという考え方です。
日本社会と『DIE WITH ZERO』
一方で、日本の社会は、仕事中心で長時間労働が当たり前という側面があります。家族との時間を犠牲にしてまで仕事に打ち込む人も少なくありません。
以前に比べかなりこの状況は緩和してきたようですが、老後のために貯蓄に励み、お金を大切にするという価値観はまだ根強く残っています。
しかし、『DIE WITH ZERO』は、お金を貯めることだけが人生の目標ではないと教えてくれます。お金は、経験を買うための手段にすぎません。
特に、家族との時間を大切にし、思い出をたくさん作ることは、将来の幸福感につながる「記憶の配当」をもたらすと説いています。
日本人が『DIE WITH ZERO』から得られるもの
この本は、日本人が抱えがちな「お金=幸せ」という固定観念を打ち破り、より豊かな人生を送るためのヒントを与えてくれます。
具体的には、以下の点が挙げられます。
1.時間の使い方を見直す: 仕事だけでなく、家族との時間や自分のための時間など、時間の配分を意識的に行う。
2.経験に価値を見出す: 物質的な豊かさだけでなく、体験や思い出を大切にする。
3.老後のお金の使い方を考える: 老後のために貯蓄をすることも大切ですが、若いうちから経験に投資することで、より充実した老後を送ることができる。
まとめ
『DIE WITH ZERO』は、単なるお金の使い方に関する本ではありません。それは、人生の価値観を見つめ直し、より幸福な生き方を探求するための指針となる一冊です。
台湾の家族中心の文化と日本の社会状況を比較することで、この本の持つ意味合いをより深く理解することができるでしょう。
この本を読んで、自分の人生、お金と時間、そして家族との関係性について、改めて考えてみる良い機会になるのではないでしょうか。
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